Mank/マンク
全編モノクロのネットフリックス制作の映画です。モノクロに抵抗がある方は見づらさを感じるかもしれませんが、画素は粗くないので、イメージとしては現代の映像技術でそのまま白黒にした感じです。わざとつけたフィルム傷のようなものはありますが。シーンの切り替えも昔の映画のようでクラシックでよかったです。白黒だからか、女優陣の美しさやパーティーシーンの豪華さが際立っていました。細かいですが、衣装や小物などが素敵です。 肝心のストーリーは市民ケーンの脚本家である主人公がいかにして脚本を書き上げたか、という内容ですが、市民ケーンを見ていないと理解しにくい部分は多々あったかもしれません。本作を見たあとに市民ケーンを見たらまた本作の感想が変わるかもしれません。本作に出てきたオーソンウェルズがそっくりで驚きました。動く映像、つまり映画がこの時代いかに影響力のあるものであったかがよく伝わってきました。 レトロ好きな方でしたら、かなりはまる映画なのではないかな?と感じました。
PARKER パーカー
このレビューにはネタバレが含まれています
バトルフロント
ジャンゴ 繋がれざる者
鑑賞するたびに、軸のぶれない人間の美しさに惚れ惚れする映画です。 黒人が奴隷として扱われている時代、主人公が黒人ということで、人種差別をテーマとした映画というジャンルに入るのかもしれませんが、単純に白人が悪で黒人が善と表現している作品ではありません。ドクターシュルツ演じるクリストフヴァルツを見ていると、その人の倫理観はどんな時代であれ肌の色ではなく、育ってきた環境やその人自身の経験によって形成されるものであり、多数派に飲み込まれないドクターシュルツの生き方は見ている方の心を動かします。 また、復讐劇という王道ストーリーがベースにあるので、3時間弱という長めの作品ではありますが、途中でだれることなく最後まで突っ走って鑑賞することができます。 そしてカメラワークやサウンドトラックがかなりかっこいい。西部劇を彷彿させながらラップも聞こえてくる、懐かしいけど新しい作品です。 また出演者の演技力の高さも注目です。ディカプリオの悪役っぷりは見事にはまっていましたし、個人的にはサミュエルLジャクソンのキャラクターが気に入りました。自分の立場を理解して、ディカプリオに取り入る姿は奴隷制度時代のリアルなのかな?と感じました。
容疑者Xの献身
劇場版 銀魂 新訳紅桜篇
真夏の方程式
心の傷を癒すということ《劇場版》
日本の精神科医として、トラウマケアを始めた初期の方である、安克昌氏をモデルにしたNHKの4回の連続ドラマの劇場版です。神戸の震災の頃から海外のトラウマ関係の文献を、安克昌氏や師である中井久夫氏など、神戸の臨床家の方々が翻訳し、出版しだしていました。 この映画の中では、安氏から見た中井久夫氏は遠い存在のように描かれていますが、中井久夫氏の著作を読むと、安氏の事はかなり身近に考えていたようです。 教育テレビの「隠されたトラウマ~精神障害兵士8000人の記録」でも、戦時中に日本兵の負った今で言うPTSDと、その後の劣悪な処遇が取り上げられていましたが、普通の生活をしているほとんどの医師にとっては、トラウマ的な出来事とその影響などは想像自体が困難なのでしょう。 さらに、大学の医学部の教授選では、外科や内科の教授も関わるため、精神科の臨床をしている方が選ばれにくく、他の科からも解りやすい脳や神経の研究者が選ばれやすいという事も、現代の日本の精神医療に大きな影響を及ぼしていそうです。 著名な臨床家の方々が、文系学部の教員となり、臨床心理士の育成をされていることも、そのような事が背景にあるのでしょう。
タイタン
GODZILLA ゴジラ
この作品は、ハリウッド版ゴジラ映画の二作目に当たります。 前回の一作目に当たるハリウッド版ゴジラの基本的なストーリーは日本版を踏襲しつつ、でもゴジラは、怪獣というより恐竜に近い感じの二足歩行の巨大イグアナといった容姿のデザインでガッカリしましたが、今回は日本版ゴジラを忠実にデザインした感じの、良い意味でアメリカ版らしい重量級ゴジラです。ハリウッド版ゴジラの一作目より、ずっとゴジラらしくなって、これなら日本人も納得がいくという印象です。 内容的には、序盤は大いに期待させる感じで進んでいきますが、中盤以降はゴジラと雄雌の二体のムートーが、今一よく分からないままずっと戦う場面が続いて、それとともにまるで、巻き添えのような形で市街地がガンガン壊されていくという展開になっていきます。どうも全体的に状況説明が少ない感じなので、登場人物達の行動動機も今一よく分からない感じがしました。 ゴジラ対ムートーの戦い自体は、映像的にも迫力たっぷりで良かったのですが、戦いの結果に関しては、何か日本人と外国人の感性の違いを感じざるを得ないという印象を受けました。 学者を演じた渡辺謙の演技は、さすがハリウッドで成功している国際派の俳優の貫禄で素晴らしかったです。 あの話題になった、ゴジラのジの発音も、「ズィ」じゃなく「ジ」で聞いた瞬間胸にぐっときました。前回のハリウッド版ゴジラに比べたら、ずっと日本のゴジラに近くなって、エンターテインメント映画としても完成度が高いので、あまり日本版の「ゴジラ」にこだわらずに見ることをお勧めします。
スマホを落としただけなのに
身代金
主演は、型破りなバディ刑事映画【リーサルウェポン】シリーズ、荒廃した世界で生き残る群像劇で北斗の拳のモデルにもなった【マッドマックス】で有名なメル.ギブソン。 彼が演じる航空会社の社長ミューレンの息子が誘拐、200万ドルの身代金を要求される。 FBIに依頼するが、手の内が読まれているせいで交渉が中々進まない。そして犯人たちに繋がる手がかりをフイにした捜査人の無能さを目にしたミューレン。 このままでは、息子は殺されてしまう。そう考えた彼はメディアを利用して犯人たちに向けて、ある宣戦布告を言い渡す。 この作品の良い所は犯人グループの視点も事細かに描写していること。ミューレンに翻弄され、練りに練った計画が破綻していく犯人リーダーがまあ、クズ野郎なんですよ。 そして戦線布告したものの、周りや奥さんから相当バッシングされて内心深いプレッシャーに苛まれるミューレンを演じるメル.ギブソンの演技力は見る価値あり。
八日目の蝉
ランペイジ 巨獣大乱闘
モンスターパニック映画と言えば、どちらかと言えば、いわゆるB級ノリの作品が多い気がしますが、この映画はそんなB級ノリなんかではなく、正真正銘A級と言っていいほどの、モンスターパニックアクション映画です。 何と言っても、主人公のドゥエイン・ジョンソンとキングコングがタッグを組んで、凶暴なモンスターと戦うという、とんでもないアイデアを、ここまでの完成度で映画に仕立て上げたということ自体、驚嘆に値します。しかも、単なるモンスターバトルだけでは終わってはおらず、興奮、爽快感、感動、しっかりとしたカタルシスを感じる展開、そして、ほんわかした笑いまで入っているという、すごい映画です。 これは、監督の技量によるものであるとは言うまでもないですが、脚本と編集・演出が、完璧なことによってなしえているのではないかと思います。最初から最後まで観る物を飽きさせないテンポのよさも最高です。 それでいて、単なるワンパターンには終わってません。ひたすら街を破壊する巨獣達、お互いの種族を超えた友情、そして主人公のドゥエイン・ジョンソンといった重要な人的要素を上手くまとめあげ、それでいて、あとを引くことなく爽やかに終わるとても後味の良い映画だと思います。
花束みたいな恋をした
愛のむきだし
4時間ほどある映画なので、観るのを躊躇っていましたが、実際に観てみるとあっという間に観られる映画でした。園子温監督の映画にしては、馬鹿々々しくてもグロなどはあまりなく観易い方です。 それまでアイドルグループなどで活動していた満島ひかりさんが主演女優ですが、園子温監督の映画に出ることで、演技の才能を引き出されたようです。 グラドル出身の神楽坂恵さんも、園子温監督の映画に出演してから、演技が評価されるようになりました。 ‘09年製作の映画ですが、安藤サクラさんのカルト教団のメンバーとしての演技は印象を強く残すものでした。衰退する日本の地方都市が舞台なので、社会学者の方もちょい役で出演しています。 昔のアメリカン・ニューシネマをネタにして作ってあるところなども面白かったです。この映画で描かれるように、地方都市が経済的に衰退するとともに家族関係なども様々な影響を受けて、何かと問題を抱えた家族関係の方が色々なトラブルに巻き込まれ易く、いろいろな事が起きるのでしょう。
哀愁しんでれら
アリータ:バトル・エンジェル
作品の原作者は、木城ゆきと氏で、1991年から現在まで断続的に描かれている「銃夢」シリーズを、「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督が映画化しました。題名と主人公の名前が、日本版と異なるは、元々原作を知ってる日本人からしてみると、ちょっと違和感がありますが、日本語と英語では語感が異なるので、仕方ないかなと思います。 しかし、内容の方は、かなり原作に忠実に作られており、随所に原作者へのリスペクトも感じられたので、原作ファンである自分にとっては、とても嬉しく感じました。最初この作品のポスター等で主人公アリータの目がちょっと大きすぎないかなーと感じていましたが、映画を観ている内に、そういった違和感は全く感じなくなってました。同監督の「アバター」も当時は珍しいフルCGの映画でしたが、この作品のCGの映像技術も相当クオリティーが高く、そこはさすが世界の映画界に名を成すジェームズ・キャメロン監督だなーと感心しました。 チレン役にあのジェニファーコネリーが出ています、相変わらず聡明な美人で、高度な頭脳をもつ女性の役にぴったりハマっていました。 映画自体の完成度はかなり高い方だと思いますが、原作を知っていると、全体的にストーリーの進行が、やや駆け足気味で、それぞれのエピソードでのキャラクターの過去や心理的な細かい変遷までは、原作の様には、描かれておらず、そのためにキャラクターの行動動機に若干違和感が生じてしまっているところがあるのが少々残念に思いました。 しかしながら、多少原作との相違点はあるにしても、原作を知らない方でも十分に楽しめるくらい、日本の漫画原作のハリウッド実写化としてはかなり良く出来ていると思います。
フォードvsフェラーリ
この作品は、ルマン24時間耐久レースの絶対王者であったフェラーリに対して、アメリカのフォードがGT40 で挑戦し勝利を得るという実話に基づいた映画です。 アメリカのノンフィクション映画というと若干、盛っている感のある映画が多く、この映画も多少はあるとは思いますが、レースシーンに関しては、完璧といっていいほど見事に再現しており、演出も素晴らしく、そしてクリスチャン・ベールとマット・デイモンの熱のこもった演技によって、観る前に予想していた以上の満足感を得ることができました。 特にスポーツカー好きの方には、レースシーンだけでも、一見の価値ありといった感じです。 モータースポーツに対する様々な思いを持った男達が絡み合うシナリオはとても重厚に書かれていて、アメリカのフォードと世界的に有名なイタリアの高級スポーツカーのメーカーであるフェラーリの経営理念の違いや、孤独のレース狂とも思える男を支える家族や同僚の理解など、一言では語ることのできない数多くのストーリーが、怒涛の如く観ている者の心に迫ってくるラストは圧巻の一言でした。車にあまり興味がない方でも、レースに全てを賭ける男達の熱い人間ドラマが観れるので十分楽しめると思います。 この作品は、モータースポーツの歴史を紡いだ男達を見事に描いたクルマ関連の映画の中でも突出した感のある傑作です。
それでもボクはやってない
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