日日是好日
このレビューにはネタバレが含まれています
未来のミライ
ドクター・ドリトル
雨に唄えば
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
カイジ ファイナルゲーム
レイクサイド マーダーケース
鉄男 THE BULLET MAN
通勤電車に乗り込んで都内の巨大なビルの群れへと向かう、ひとりのアメリカ人男性の鬱屈とした横顔がオープニングを飾ります。日本人でさえウンザリしてしまう満員の車内や息苦しいオフィスに、主人公アンソニーが神経を磨り減らしていくのは無理もありません。そんなアンソニーにとっては心のオアシスとなる妻のゆり子の優しさ、何よりも守りたい息子・トムの無邪気な笑顔。ある日突然に家族に降りかかる不条理な悲劇と、アンソニーの暴走していく姿が痛々しいです。 全編を通してモノクロームを背景にして進行していきますが、ここぞという見せ場で画面が赤く染まっていく演出が鮮烈です。両手が拳銃に変化して胴体が鋼鉄化していくグロテスクなシーンにも、夫でもあり父でもあるひとりの男性としての悲哀を感じてしまいました。 1989年に公開された「鉄男」で主演を務めていた田口トモロヲが、「歯磨き男」として一瞬だけ登場するなどサービス精神も忘れていません。 これまでのシリーズでは多くを語ることなく幾つかの謎を残して終わっていくスタイルを貫いてきましたが、今作では海外の観客を意識し過ぎたためか若干説明が多かったのではないでしょうか。
X-MEN2
X-メン
箱入り息子の恋
クーデター
ワン チャンス
解夏
視力を失っていく病に冒された青年の夏の物語です。 主人公を演じるのは大沢たかおさん。 爽やかさを兼ね備えつつ、うちに秘めた悲しみの演技がいいです。 本作を観るにあたり、彼が冒されている病、ベーチェット病について少し調べました。 視力以外にも非常に多くの症状の出る、指定難病とのことです。 少しずつ視力が失われていくのは恐怖でしょう。 私自身も骨のガンで片足を膝下から失っています。 しかし、私の場合は「その日」がいつか事前に知らされていました。 タイトルの「解夏」は仏教用語。 作中に説明が出てきます。 長い恐怖を過ごし、やがて完全に失明する日「解夏」。 私の「解夏」もまた、そこへ至る日々は悲しみと怒りを含んでいました。 主人公・隆之も慟哭するシーンがあります。 ひたすら泣かせる展開ではなく、あくまで爽やかなストーリーなのがいいです。 隆之を支える周囲の人々の姿も現実的なラインで描かれています。 終盤にかけてのBGMがやや感情的にすぎるのが残念。 情景自体で十分感情が伝わってきますので、このあたりの過剰なBGMは不要かと思います。 長崎の美しい風景。そしてそれを見れなくなってしまうまでの静かな物語でした。
シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム
名探偵の代名詞ともいえるシャーロック・ホームズを、ロバート・ダウニー・Jr.が華麗に演じていくシリーズ第2弾です。熱い友情で結ばれた相棒のワトソン、美しくも危険な女性アイリーン・アドラー、犯罪界のナポレオンことモリアーティ教授。ホームズのまわりを飛び交う個性豊かなキャラクターたちにも、豪華な俳優陣が抜擢されているために原作ファンには堪りません。 19世紀末のロンドンの街並みや行き交う人々の服装が、リアルに再現されているために見とれてしまいました。イギリス国内では連続爆破事件が多発したり、海の向こうではフランスとドイツの対立が深まったりと不吉な予感も高まっていきます。暗雲立ち込める国際情勢には、今現在のヨーロッパにも繋がるものがありますね。 最大の見せ場はホームズとモリアーティが素手で一騎打ちを繰り広げる、スイスのライヘンバッハでの決闘シーンでしょう。一歩でも足を踏み外した途端に底知れない滝つぼへと落ちていく、ハラハラドキドキのシチュエーションです。壮絶なバトルの果てに勝利を掴んだのはどちらなのか、ホームズは大切な友と愛するイギリスを守ることができたのか見届けてあげてください。
グリーンブック
人種差別が根強い時代、肌の色でホテルが決められていて、アフリカ系アメリカ人が泊まれるホテルが書いてあるというガイドブックをグリーン・ブックというそうです。それだけでも何か嫌な気持ちになり、この映画は観ないでおこうと思っていましたが、アカデミー賞やゴールデングローブ賞を獲った作品と聞き、観てみることにしましたが、ものすごく衝撃的で感動的でした。 演奏ツアーにマハーシャラ・アリさん演じるドクター・シャーリーとヴィゴ・モーテンセンさん演じるトニーがクリスマスまで演奏ツアーに出かけます。ドクター・シャーリーは天才ピアニストなのに、自己評価が低くて、悩みを色々と抱えており、トニーは粗野で差別的な人間で家族だけが大切な、楽観的な人間です。 チグハグな二人が最後まで演奏ツアーをやり遂げる中でお互いを助け合い、補い合い、心を開いていく過程や、人種差別を超えて友情を深めていく過程が感動的でした。 とてもいい作品ですが、性的描写があり、子供とは一緒に観られないのが残念でした。いつか大人になったら子供にも見て欲しいです。
ブラック・ウィドウ
この映画で私が最も関心を持った点が、アクションシーンです。ほとんどが女性キャストだったからこそ出来たしなやかで細かな動きは瞬きを忘れてしまうほどでした。主人公のナターシャはよく、そこパラシュートなしで飛ぶ?というシーンがあります。本作でも人間離れしている身体能力と度胸に注目してほしいです。 そして、今回は大きなテーマとして家族愛が描かれていました。今まで謎だらけだったナターシャの過去が明らかになると同時に、新たなキャラクターがたくさん登場します。個性豊かで、今後のMCUにどのように絡んでくるのかが楽しみでなりません。というのも、次の物語の伏線がいくつか張り巡らされているためです。皆さんはいくつ見つけられるでしょうか。 本編には関係ないことですが、ナターシャの子供時代を演じたエヴァー・アンダーソンさんは実はミラジョヴォヴィッチさんの愛娘なんだそうです。どこか雰囲気ある俳優さんだなと思っていたため、驚きました。そんなところにも注目してもう一度観てみようと思います!
素晴らしきかな、人生
こんな作品があったとは!いろんな映画を観てきましたが、何度も号泣ポイントがあって胸に突き刺さる作品でした。 大手広告代理店の経営者であるウィル・スミスさん演じるハワードが、子供失い、精神的に不安定になって仕事ができなくなります。子供が絡むウィル・スミスさんの映画はどれも傑作ですが、本作もすばらしかったです。会社に来ても、ずっとドミノをやっているのですが、ドミノをしているときは娘と繋がっていられるような気がしたんでしょうか、映画「ロボッツ」のビッグウェルド博士が自信を喪失してずっとドミノをしていたのを思い出しました。 ハワードから会社の権利を奪うための策略を練る3人に、ホイット役に「インクレディブルハルク」のエドワード・ノートンさん、クレア役に「タイタニック」のケイト・ウィンスレットさん、サイモン役に「アントマン」のマイケル・ペーニャさんと大物揃いで、さらに、騙すために雇われた役者のブリジット役に「RED」のヘレン・ミレンさんと、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイさんが出演されており錚々たるメンバーです。そこに若手のラフィ役にジェイコブ・ラティモアさんが加わることで、すごく新鮮さが出て、よかったです。 子供を失った人のグループセラピーを開催しているマデリン役のナオミ・ハリスさんもすごくよかったです。ハワードとマデリンが過去受け入れることができた瞬間、涙が止まりませんでした。
ホテル・ムンバイ
インビクタス/負けざる者たち
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