君の名は。
今アニメと言えば、「鬼滅の刃」が圧倒的な人気で、鬼滅ムーブメントが起きて、同名映画も実に国内での興行収入1位という偉業を達成しましたが、その少し前に、今や鬼滅の刃ほどまでではないがそれに近いぐらいの人気と話題になったアニメ映画がありました、それが、「君の名は。」であります。 今でこそ、「キメハラ」なんで言葉もありますが、「君の名は。」が上映され流行りだした頃に、50代くらいの会社の上司から、「まだ、君の名は。を観てないのか、あれは、ものすごく感動するから近いうちに絶対観に行った方がいいぞ」なんて言われた覚えがあります。 それくらい当時は話題になってました。事実、「君の名は。」は商業的には当時とてつもない成功を納めましたが、その評価に関してはどちらかというとハッキリ分かれてる感じを受けます。私自身は、普通に感動しましたが、正直言うと、ラストのシーンも涙が溢れるほどまでは感動はしませんでした。しかし、他の青春ラブストーリーににはない、初めて観るような、新しさを感じる不思議な感動があったのも事実です。 そう、本作は、いわゆるパラレルワールドの存在を中心にした単なる青春ラブストーリーではなく、もう少し深くて、日本古来の文化的側面を、時間の概念を超えた互いの救出劇で魅せるように描かれた、斬新であり、また次世代の新たな価値観を創造しようとした、意欲的な作品じゃないのかと思いました。 このタイプの映画は1度だけでなく、何度か観るたびにいろいろん発見があるのではないかと思います。いずれにしても、物語の中に簡単には説明できない複雑な意味合いがあるからこそ、それを読み解く人によって評価が良いか悪いかハッキリ分かれるのではないでしょうか。
サマータイムマシン・ブルース
このレビューにはネタバレが含まれています
地下鉄(メトロ)に乗って
美女と野獣
大人になったエマ・ワトソンのベルがとても美しい!そして彼女の歌もとっても魅力的です。アニメーション映画でも、冒頭の街のシーンがとても好きなのですが、実写でも実に忠実に再現されていました。 魔法にかけられた野獣の城の面々は、やはり違和感はありますが、最新技術を使用することこんなことまでできるんだ!というところに驚きでした。 作中には、アラン・メンケンがこの作品のために新たに作った、ベルを想って野獣が歌う歌がありますが、この曲が何とも心にしみわたるいい曲で。吹き替えをされている山崎育三郎さんの甘くて深い声がこの曲にとてもマッチしています。山崎さんのこの曲を聴くために見てください!といっても過言ではないくらいです。 個人的にこの作品で一番ハマッたのはガストンです。アニメーションの中でもキザで嫌な奴でしたが、実写での再現度がとても高く、男らしくて、歌も素晴らしいガストンのシーンは目が離せませんでした。 ラストは分かっているのに、やっぱり涙してしまいます。
アラジン
アクアマン
この作品は、現代の設定にはなってはいますが、古の時代に栄華を極めるも水没してしまった伝説の帝国アトランティスを舞台にして繰り広げられる海中バトルアクション映画です。 面白いのは、最新のテクノロジーを駆使しながらも、中世の時代の様な、どこか懐かしいもトラディショナルな雰囲気が感じられるところです。今までの映画にはあまりなかったシチュエーションを感じました。 でも何か懐かしみを感じるのは、例えば、七つの海を各々統治する王族同士の対立を描いていたり、父の形見の剣を息子が抜いて自分の物にしてしまうアーサー王の伝説が取り入れられたり、なんとはなしに子供の頃に、読んだ海洋冒険小説などをイメージさせるからだと思います。 映像的には、メインである海中の描写が目も覚めるような美しさです。アクションシーンも激しく迫力がありますが、少し温かみも感じさせるような描き方をしています。 しかし、凄いのは海洋のシーンだけではなく、サハラ砂漠からイタリアのシシリー、最終的には、ロスト・ワールドまで、物語の全編に見せ場がある感じで、主人公達の道程と変わりゆく世界の変遷に二時間半と長尺な内容ですが、最初から最後まで観ている人を全く飽きさせません。今までのとは、また一味も二味も違うヒーロー像が観たい方にもお勧めの映画です。
ロストパラダイス・イン・トーキョー
モータル・コンバット
90年代に、絶大な人気があった格闘ゲームで、当時、アメリカで実写取り込みのカルトな人気を博した同名の格闘ゲーム「モータルコンバット」を映画化した作品です。 作品自体は、B級映画的な雰囲気がありますが、その出来栄えは、B級の域を超えていると思います。物語自体は元格闘ゲームというのもあってか多少ツッコミどころはあります、しかし、今見てもかなり高いレベルの鬼気迫るの格闘シーンや、それぞれが強い個性をもった登場人物達、作品全体を漂う、暴力的で不気味な世界観を上手く表現できているなと思いました。 その同名のゲーム自体は、日本では、最初、多少話題にはなったものの、その操作性の悪さから、あまり人気は出なかったような気がします。 しかし映画の方は本当に完成度が高く、またユーロビートの様なノリノリの音楽が格闘シーンにマッチしていて、よりスピーディーな印象を与え、何度観てもカッコイイです。 また出演者に、「ハイランダー悪魔の戦士」で主人公を演じた、クリストファー・ランバートが出ており、圧倒的な存在感でカッコよく、物語全体を引き締める役割を果たしています。 ダークな世界観に爽快なアクションという、今観ても十分に楽しめる映画だと思います。
ジュラシック・ワールド 炎の王国
この作品は、ジェラシックシリーズの中では、「パーク」のときも入れれば5作目に当たる作品です。 前作の4作目もとてもテンポ良く観れて、十分に楽しめましたが、本作も同様テンポの良さは変わらずで、最後まですごい勢いで進んでいきますので、終わるまで目が離せないといった感じです。 恐竜パニック系の映画の中では、ダントツで1位といっても過言ではないと思います。 CGのクオリティも至極のレベルまで到達してる感じで、本物の恐竜が出てきてるじゃないかと思うくらいに、映像の完成度は高いです。 シリーズを通しての、共通のテーマである、生命倫理を犯した人への恐竜の報復という部分は変わってはいませんが、本作では、ホラー映画を手掛けている監督を起用することによって、今までの見せ方とは違うあっと驚く演出が冒頭がから多くて、今までのシリーズ作品を観てきた人でも、新鮮に感じる作りになっています。 そういった意味でも、新たな表現方法を取り入れていることによって、また違ったニュアンスのハラハラ・ドキドキ感が楽しめると思います。全編を見終わった時、ジュラシックパークからジュラシックワールドになた意味が分かると思いますよ。恐竜は本当に怖いけど、大人から子供まで楽しめる映画です。
ベイビー・ドライバー
オープン・ウォーター
グレート・バリア・リーフで起きた実話を基にした映画。 話は単調ではあるが、例えば最初パニックになるのは女性、しかしその後立場が逆になる、など それなりに考えられて作られており、単にサメの恐怖を描いただけの映画ではない。 自分はこの映画が妙に怖かった。海の上で漂っている状態では海の中は見えず、 どんな得体のしれない生物が自分のすぐ近くまで接近しているか分からないという恐怖が とてもリアルに感じられた。 また地に足が着いていなく、浮いている状態というのはほとんど身動きがとれない状態と変わりなく、 何かに襲われても対処のしようがないのでとても不安な気にさせられる。 画面上に映し出される、見渡す限りの大海原はとても開放的ではあるけれど、 同時に恐ろしい閉塞感を覚えるという不思議な映画体験をさせてもらった。 それにしてもサメたちには驚いた。 全て本物なのだ。 CGで描かれたバカでかいサメよりも、小ぶりでも本物の方がはるかに怖い。 と同時に、こんな風に撮影できるのかと驚かされもする。 リアリティ系インディペンデンス映画の中では出色の出来映えだと思った。
教授のおかしな妄想殺人
若い頃は元気で人気のある男性に惹かれがちですが、歳を重ねるにつれ、どこか憂いを帯びた笑顔の少ない難しそうな男性がなんとなく気になったりします。本作はそんな男性をホアキンフェニックスが見事に演じきっています。 多くを語らず、授業を淡々とこなし、人との関係は最小限。そんな主人公にどんどん惹かれていくエマストーンがかわいい。好奇心いっぱいで哲学に対しても真剣に取り組んでいるしとにかくキラキラしています。同じ哲学を学ぶ者でありながら、この両者は真反対とも言える性格です。 そんなに真面目に考えて答えを出さなくても生きていけるのに、哲学を研究する者としてはそれは許されなかったんでしょうね。主人公の考え方と実生活のズレがおそろしい発想を生み出してしまいます。 起きてることは重大な事件なのに、そこはウディアレン、実にコミカルにしてくれています。慌てる様子や嘘を隠している様子が、演出がいいのか演技がいいのか、とにかく秀逸です。 私が1番笑ってしまったのがラストシーンです。大声で「えっ⁈」と言ったあとに笑ってしまいました。あんなに難しく考えて考えて生きてきた人間のラストをすぱっと終わらせるウディアレンの潔さに拍手です。
南極物語
サイドウェイ
ハート・ロッカー
黄金のアデーレ 名画の帰還
トリハダ 劇場版2
「トリハダ」劇場版の2作目。 これまでと同様、心霊現象などは起きず「人が怖い」という着眼点で描かれるオムニバス作品です。 今回の物語の主軸は、OLのしおり。 彼女が引っ越してきた部屋に、前の住人へのものと思われる手紙が紛れ込んでいて……というところから始まる恐怖が描かれています。 個人的に好きだったエピソードは、コンビニで間違えて他人の傘を持ち帰った女性の話。 極めてシンプルなお話ですが「あの後どうなったんだろう」と気になりました。 若い女性がビニール傘を日常的に使っているという点は多少違和感はありましたが。 ちょっとおかしなラブホテルのお話はお笑い枠かな(笑)。実際に体験したら笑えませんが。 作中の短編で別の客が忘れていったスマートフォンを持ち帰ってしまった男性の話もおもしろかったです。 ちょっとした出来心から発展するお話が、主軸のお話と繋がっていくのがよかったです。 全体的にそんなに怖くはありませんし、やや無理のある話もありますが、トリハダシリーズはやはり面白いですね。
コドモのコドモ
クリード 炎の宿敵
知らない人はいないであろう、名優シルベスター・スタローン映画「ロッキー」シリーズのスピンオフ的作品です。 「ロッキー」記念すべき第一作目は1976年の作品なので、かれこれ今からもう40年以上も前になります。これだけの月日が流れて、また新作が観れるとは思ってもみませんでした。「グリード」自体は、スピンオフに当たる映画ですが、作品全体でみると8作目にあたることになります。 1985年制作の「ロッキー4/炎の友情」のロッキーの良きライバルであり心の親友でもあったアポロを試合中に殺してしまったイワン・ドラゴの息子のヴィクターとそのアポロの息子子グリードが、お互いの積もり積もった思いのぶつかり合いの中、四角いリングの上で、死闘を繰り広げます。元々のロッキーファンにしてみれば、スピンオフ作品とはいえ、堪らない内容だと思います。 しかも、イワン役は、「ロッキー4/炎の友情」と同じ、当時精密機械の異名をもったドルフ・ラングレンです。シルベスター・スタローン自身も、アポロの息子のアドニスのトレーナーとして出演しています。 当時のソ連の本国で、ロッキーに敗れたことで、英雄としての地位も名誉も失ったドラゴが、自分の息子ヴィクターを徹底的に鍛え上げ、ロッキーに復讐する物語ですが、まさに時代を超え因縁の対決といった感じで、観ていて切なくもあり、どちらも応援したくなってしまう、そんな作品です。ボクシンのプロ顔負けのファイトシーンも迫力満点で、ラストは思わず、目頭が熱くなりました。本作の「ロッキー4/炎の友情」にも全く引けを取らない素晴らしい作品です。
イレイザーヘッド
正直なところ、この映画はよくわからない。 でも、歌がずっと頭から離れない。 異形の赤ちゃん。鉛筆の上の消しゴム。空調の音。嫌な感じの家族。 全編通して音がとにかく耳につく。 生活音って一度気になると無限に耳に入ってくような感覚と似ている。 赤ちゃんの泣き声と空調の音がうるさくて、観ているだけでノイローゼになってしまいそう。 主人公の肩身がものすごく狭い感じも見ていて息苦しくなってくる。 この世の不快、不安、恐怖を全部集めたようなまさに悪夢映画。 しかし、映像は非常に実験的で面白い。 端の方の暗闇がどこまでも暗くて孤独を感じるし、俳優の表情の切り取り方も世の中でよく観る映画と全然違う。狭いコミュニティでストイックに映像を作っているのが伝わる。 余談だが、劇中でHEAVENという歌を歌っている女性は大きなニキビを厚化粧で隠しているのだそう。 うーん、やっぱりよくわからない…とても不思議だ。いい意味で意味不明。 でもあの歌すごく好きだ。
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