翔んで埼玉
このレビューにはネタバレが含まれています
ホワイトアウト
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
プレデター
南米のジャングルで宇宙人に襲われる特殊部隊を描いた映画だが、 この宇宙人が何だかよく分からない。何だかよく分からないが、 とにかく面白いのだ。 こういうところがアメリカ映画のすごいところで、例えば「ブロブ」とか 「ザ・グリード」とか「トレマーズ」とか、設定に何の論理もリアリティもない 怪物がでてくるのだが、それ以外の物語が非常にしっかりしているので、 全体が面白く観れてしまう。この映画も、ただ怪物宇宙人に襲われる、 というだけではなく、シュワちゃんが騙されて救出作戦に駆り出されてしまう、 という風に設定がしっかりしており、対ゲリラとの戦闘シーンもよくできている。 チームのメンバーを率いる姿なんかなかなか板についており、 リズミカルにその行動をとらえるマクティアナンの演出が非常に素晴らしい。 画面も、見せるところはフィックスでしっかりと見せ、動きが必要なところは動く。 ただしハンディで撮るようなブレブレの画面は多用しないので、とても観やすい。 最近はカメラも小型化され、臨場感を出しやすいという理由でだか何だか知らないが、わざとブレ画面を多用する監督が多いが、見づらいだけだ。 全編を通すと論理的に破綻している映画なのに、何故か面白く観れてしまうのは やはり監督であるマクティアナンの手腕によるところが大きいだろう。 もう一つ、何だか分からないがこの映画が面白い理由の一つに、 やはり主演のシュワちゃんの存在感があげられるだろう。 もしこれをスタローンが演ったらどうだったか、ブルース・ウィリスだったら どうだったか、と考えてみると、どうもしっくりこない。 何がしっくりこないかというと、他の俳優では人間くさいからだ。 宇宙人に襲われて逃げ惑う「パニック」映画ならいいが、宇宙人との「対決もの」 となった場合、同じ土俵に上がれる俳優と言えば、シュワちゃん以外に いないだろう。「デモリション・マン」「ジャッジ・ドレッド」でスタローンは 惨敗したが、シュワちゃんはこの映画の他「トータル・リコール」やもちろん 「ターミネーター」シリーズなどで好成績を上げている。 この人間離れした風貌は、とてもSFと相性が良いのだ。 ただし、どうも「コマンドー」に見えて仕方がない。 最初、予備知識なしでTVで観た時、「コマンドー」の続編かと思った。 今度の相手は宇宙人なのか、と。 公開当時、評価は低かったが人気があったため、続編が作られ、 更にエイリアンと物語をシンクロさせた「エイリアンVSプレデター」まで 製作された。しかしどれも面白くない。 それは前述した要素が全て抜けているからだ。これらがないと、成立しえない映画なのだ。 別にエイリアンとプレデターが戦ってもらわなくてもいい。 コマンドーと戦うプレデター、これが一番面白いのだ。
ブラック・スネーク・モーン
グラン・トリノ
Diner ダイナー
さすが蜷川実花作品、色彩豊かな映像美で殺し屋たちの目を覆うような悪の世界を美しく描き出しています。主人公オオバカナコの送り込まれる殺し屋専用のダイナーで腕をふるう美しき天才シェフ、ボンベロを演じる藤原竜也は、その冷徹さを華麗なせりふ回しで見る者を惹きつけてくれます。中でも、「俺はこの店の王だ。砂糖の一粒までもが俺に従う」は痛快な名台詞だと思いました。まるでミュージカル映画を見ているような感覚にさえなります。恐怖でしかない悪意がうずまくダイナーの世界観の中、ボンベロとオオバカナコの間に生まれる切ない優しさは緊迫する場面が続く中、見る側にオアシスのようなホッとする心地よさを与えてくれます。目まぐるしく展開していくストーリーに花を添えているのが斎藤工、小栗旬、真矢みき、窪田正孝などの豪華俳優陣。彼らの創り出す壮麗な悪の世界観は、怖いのに楽しい、極悪なのに魅力的、そんな不思議な感覚を覚えます。スカッとしたいエンタテイメントを楽しみたいときには極上の映画だと思います。
キャロル
バッド・ジーニアス 危険な天才たち
TENET テネット
スパイダーマン:スパイダーバース
2018年にアメリカで制作公開されたCGアニメーション映画で、第91回アカデミー賞の長編アニメ映画賞など複数の賞を取った今作は、評判どおりの良作であった。 CGアニメ映画で有名な作品は、ディズニーの『アナと雪の女王』シリーズやピクサーの『Mr.インクレディブル』シリーズ、『トイ・ストーリー』シリーズなどが挙げられるが、今作は映像面でこれらの名作より優れた点をいくつか見つけることが出来るだろう。表現力には素晴らしいの一言。ぜひ、実際に視聴して確かめてほしい。 主人公である高校生・マイルス・モラレスが、スパイダーマンが消えたニューヨークを舞台に、新世代スパイダーマンとして成長する姿が描かれる今作。そこに複数の別次元が合わさるユニバース要素が加わることで、豪華で満足感の高い仕上がりになっている。 繊細なストーリーではないが思い切りが良くて爽快感があり、さらに完成度も高い。何も考えずに単純にアクションを楽しめる良作なので、未見ならば一度視聴することをおすすめしたい。
星を追う子ども
新海誠の映画は、映像美と切ない物語が魅力。この映画でもこの二つのポイントは十分にあるといえます。主人公の少女が住む山奥の村の風景。彼女がやがて踏み込んでいく異世界アガルタの風景。どちらも本当に美しく描かれています。 また、亡くなった人と再会したい、という願いを追い求める物語は、切なさに満ち溢れています。 しかし、難を言うと、主人公のキャラクターが中途半端というか。小学校高学年くらいなのですが、子供っぽく魅力に欠けます。彼女と同じくらいの女の子が見て「魅力的」「共感できる」と思える内容ではなかったように感じます。ともに旅をする教師森崎も、旅の動機があまりにもエゴイスティックで、理解に苦しみました。 また、主人公のキャラクターデザインもかわいらしさより元気さに重点が置かれていたように思いますが、このようなキャラはもう時代遅れのような気がしました。 やや残念な印象は残りましたが、アガルタの景色と文化を楽しみ想像をふくらませる、旅行記のようなイメージで味わう楽しみはありました。
カンフー・ヨガ
ジャッキー・チェンのアクションの魅力の一つは、ギリギリの危険を冒した場面をスタントも使わずにこなしてしまうところ。しかし、この映画ではそれほどギリギリな場面はありません。年齢的にもう体をはるのは厳しいのだろうし、仕方のない部分でしょう。 でも、ちょっとコミカルで込み入ったジャッキーらしいカンフーのアクションは健在です。また、雪山や洞窟の中で展開されるバトルも結構ドキドキさせられて、アクション映画としての醍醐味は十分にあると感じました。 また、今回のターゲットは古代インドの王国マガダ国の財宝。 王家の子孫・トレジャーハンター、そして考古学者のジャッキーなどなど立場の違う人々が争う物語自体も面白く楽しめます。「財宝」の中身もアッと驚くもので、ジャッキーの「お金より大事なもの」を考える価値観にニヤリとさせられました。 そしてインドとの共同制作ということで予想されたインド映画お決まりのダンス。 これは本当に見ものです。ゴージャスで、コミカルで大満足のジャッキーのダンスでした。
ボヘミアン・ラプソディ
グリーンブック
アカデミー賞受賞のニュースを知ってから、ずっと気になっていた作品でした。 内容は漠然としか知らなかったのですが、子供にも良さそうだなと、小学校高学年男子と中学生女子を含む家族で鑑賞。 結果、自分史上5本の指に入る超名作でした! 高評価のポイントは、子供でも容易に理解できるシンプルなストーリーなのに、ちゃんとシリアスもユーモアも涙も含まれるバランスの良さ。 人種差別、移民差別、性差別等、ヘビーな問題がこれでもかというほど仕込まれているのに、鑑賞後に温かな余韻を残してくれます。 仕事では大成功していてお金持ち。でも、深い孤独を抱えつつ、それでいて穏やかで他人思いのドクター・シャーリーの姿に切ない気持ちにもさせられました。 ぶっきらぼうで偏見主義の主人公が、シャーリーとの交流を通して徐々に変わっていく姿は見ていて心地良く、時にクスッとさせられ、子供も飽きずに最後まで集中して見ていました。 変な先入観の入ってしまう有名俳優でなく、日本では知名度の低い俳優を起用していることも高評価のポイントでした。 大人はもちろん、小学生以上のお子さんがいらっしゃる方は親子で鑑賞することを強くお勧めいたします!
ナインイレヴン 運命を分けた日
残酷で異常
シャイニング
LIFE!
海外へ行きたい、世界中を見てみたい! とにかく昨年3月頃から今年にかけて、現在進行形で、旅したいのに行けない状況。 映画で主人公と同じ気持ちで、空想旅を映像にしてくれる映画。 そして、今、何に対しても、新しい一歩が踏み出せない気持ちになっている方が多く、現状維持もままならない状況だからこそ、観て欲しい映画。 「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生だから」というモットーの雑誌のネガフィルム管理をしているウォルターが、あることが切っ掛けで、世界中を旅することに。 実際に彼の背中を押したのは、事件ではなく、片思いの同僚シェリルとある人。 彼女演じる、クリスティン・ウィグが歌うある有名な曲。 このシーンは、胸に響きました。 一歩踏み出したら、雑誌の専属写真家ショーンを追うウォルター。 そこからの映像は必見! 目に入ってくる風景は、目が見開かれるほど、美しい。 この美しさを言葉では表現出来る語彙力は、持ち合わせてません。 仕事しても評価されない、と思っている人が多い日本。 仕事の対価としての給料は、特に今は大事なもの。淡々と仕事をこなすのは、しんどいけど、辞められないのが現実。 「職場に私がいなくても…」と思っている方に、観て欲しい映画。 ただ、もうお先真っ暗でどん底気分の時には、おススメしません。
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