ぼくは明日、昨日のきみとデートする
最後の伏線の回収、ストーリーが非常に秀逸な作品です。 最初はあれ?なぜ?と思うシーンが多かったですが、最後にこれはこういう意味だったのかと分かるシーンが多く、まるでラブストーリーではなくミステリー映画を見ているような感覚になりました。 これまでのラブストーリーとひと味変わった作品を見たい方には特にオススメです。 しかしラブストーリー特有の甘酸っぱいシーンも多くあるので、ラブストーリーが好きな方にももちろんオススメです。また、最後には完投するので思いっきり泣きたい人にもオススメです。 見るごとに違う視点や新たな発見があるので 何度も見たいと思えるような作品でした。 作品を見終わると、今いる恋人や友達、家族などの大切な人をより大切にしようと思えるような内容になっているので、恋人や友達、家族と一緒に見ることがオススメです。 また主題歌のバックナンバーの曲がこの作品にぴったりなのでエンディングの最後まで見て浸りながら感想を語り合っていただきたいです。
夜は短し歩けよ乙女
この映画は、先輩と黒髪の乙女が京都で長い一夜に体験した出来事を描いた映画です。 森見登美彦先生独特の世界観で小説を忠実に映像化しており、不思議と引き込まれて行きました。 特徴的なキャラや特徴的な出来事は森見登美彦先生にしか出せない味が出ていました。 一夜にしていくつも事件が起こりますがどれもテンポがよく、コミカルで笑える部分、共感してしまう部分などがあり1つの映画なのにまるでワンクールアニメを見終わったかのような感覚になりました。 また、実際にある地名(今出川河原町交差点、京都大学、下鴨神社など)や実際に存在するお酒(偽電気ブラン)がいくつも出てきます。 京都の先斗町ではこの作品の登場人物「先輩」や「黒髪の乙女」「パンツ総番長」などのキャラや偽電気ブラン、ラタタタムなどの作中のものがモチーフになったカクテルが飲めるバーがあるようです。 京都に立ち寄った際はぜひ行ってみたいと思います、 京都に住んでる方にとってはなじみ深い作品になると思います。 また不思議と大学の頃の楽しかった思い出を思い出させてくれました。
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
後にダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカー誕生までの第一話として、相当な期待がありましたが、しっかりとした展開と見どころがあり、テンポ良く話が進むので、期待以上の見応えでした。 アナキンのポットレースシーンは、スピード感あふれるものがあり、迫力満点で、何かのアトラクションにでも乗っているかのような感覚さえ覚えました。 何故だかジャージャー ビンクスは不評ですが、個人的には好きなキャラクターで、割と溶け込んでいる重要な役割なのではないかと思います。 パドメ・アミダラ役のナタリー・ポートマンですが、少し幼さはありますが、やはり美しいと再認識されました。 ただ、作品の中でひときわ目立って輝いているのは、ダースモールとクワイ=ガン・ジンでした。 ダースモールですと、シリーズ通してもトップレベルでカッコよく、喋らないのが災いしてか、クールな雰囲気は良かったです。 最後のライトセーバーでのバトルは、スピード感と身のこなしが最高で、かなり興奮しました。 なかなかの傑作だと思います。
パラサイト 半地下の家族
このレビューにはネタバレが含まれています
博士と彼女のセオリー
アザーズ
キャリー
ファヒム パリが見た奇跡
バレンタインデー
ビリオネア・ボーイズ・クラブ
ダークナイト
レザボア・ドッグス デジタルリマスター版
黒スーツにサングラスの集団6人(内1人本当に前科あり)と、大柄のおじさん、集団とは全く違う鮮やかな色のぽっちゃりな男性が、アノ曲をバックにスローで歩いてくる。この映画でも、有名なシーン。 その先の急転直下な展開を知っていても、私はいつも鳥肌が立ってしまいます。 目を背ける過激な暴力シーン、聞いたこともないのに耳に残る選曲のセンス、登場人物たちがストーリーにかき回される展開、どこをとっても、タランティーノ純度100%のエキスが溢れ出ています。 初めて観たときの興奮は忘れられません。なんてカッコいい映画なんだ!誰かと話したいという高揚感と、何を観ていたのか私は?という、膝から崩れ落ちるような気持ちが、ぐちゃぐちゃでした。時代なのか、自分が変わったのか、ダラダラと話すシーンは、正直今は疲れます。 たくさんの名シーンの宝庫もあります。例えば…止めておきます。 タランティーノ作品で軍を抜く血の量なので、苦手な人もいるかと思います。もう死んでもおかしくないんじゃないか?という人がいます。 映画オタク、カンフー、アジア好き、喋りだすと止まらない、などなど、映画が完成するごとに監督のキャラクターが前に出すぎな感じもします。 でも、監督のお陰で、存在すら知らなかったB級作品や70年代にパム・グリアーらが出ていたブラックスプロイテーション作品が観られるようになったのは、感謝の限り。 と同時に、この映画でタランティーノが監督として世に出ていなかったら、映画の歴史も少々変わってきたのではないかと思わざるを得ない作品です。
ナニー・マクフィーの魔法のステッキ
ローズマリーの赤ちゃん
ポセイドン・アドベンチャー
同名小説が大ヒットし、映画もヒットを記録した「ポセイドン・アドベンチャー」。実は結構悲しい映画です。たくさんの乗客を乗せ、航海に向かった豪華客船「ポセイドン」。しかし予期せぬ大津波が船を襲ったため、水害に巻き込まれてしまいます。生き残った人々は、牧師たちが率いるチームと、別の人物が率いるチームに別れ、何とか生き延びようと模索するのですが。 実は「牧師」が主人公という部分が鍵です。この災害を神の試練と考える彼は、あらゆる犠牲を払って全員の命を救おうとします。その牧師の姿に感動した者たちは、他人の命のために水中を泳ぎ死に至ることもあるのです。それでも、牧師たちは歩み続けます。この自己犠牲の精神と、あきらめない心。そして愛する者を失っても倒れない気持ちが「ポセイドン・アドベンチャー」の名作たるゆえんと言えるでしょう。どれほどアクションシーンや転覆のシーンがリアルになっても、この心理描写の場面は役者と脚本でしか成立しないと考えられます。 ジーン・ハックマンという渋い俳優を牧師にあてたあたりも良い映画です。牧師はかっこよくもなく、もしかするとその辺にいそうなありふれた男性であってほしいところです。そんな普通の彼のもとに、奇跡が起こるという部分が最後に大感動を呼び起こすのですから。
明日に向って撃て!
嘘を愛する女
何となく題名からするとドロドロ系の恋愛が絡むのかと思いきや、話自体は、やたらとシンプルな感じでした。 同棲をするに至るまでも、相手の事を知らなすぎて、現実離れしてるといった状況ですね。 さらに過去を探るべく、探偵まで雇って試行錯誤しているのも、普通に警察を巻き込んで調べればよいんじゃないかなと思ってしまいました。 確かに、長澤まさみさんや吉田鋼太郎さんの演技は、良かったかなとは思いますが、ストーリーが単純すぎて、そこに至る動機が見られなかったていうのが正直なところです。 また、川栄李奈さんは、意味深な感じでの登場だったにも関わらず、あまり影響を与えないような感じでした。 過去を探ると言っても、淡々と話が進んでいき、何かの伏線があるわけでもないし、サスペンス的な要素があれば良いですが、特になく、ダラダラとしていたと思います。 見せ場なのか、過去に重大な何かがあれば良かったと思います。 せっかくの豪華な出演者だったので、ひねりが欲しかったです。
この世界の片隅に
戦争や原爆について描かれた映画というと、つらい、悲しい、というイメージがありますが、この映画はちょっと違います。ただ、悲しいだけの映画ではなく、ちょっとしたユーモアやしみじみとした情感があふれていて、最後には少しホッとする内容になっていたところがすごくよかったです。 広島で生活をしていた一人の若い女性の、結婚生活や日常の様子が細かく描かれているのですが、ちょっと抜けたところもある主人公のすずさんと、夫や家族とのやりとりが、ユーモアも交えて展開されます。キャラクターの絵もふんわりとしていて、リラックスしてみることができました。 また、当時の生活がただ貧しく辛いだけでなく、そこには戦争前の豊かな生活が反映されていたり、さまざまな工夫があることがわかって、興味深く思いました。当時の人々に親近感がわきました。 それだけに、戦争で登場人物が傷つくシーンはかなりつらかったです。明るく平和な見晴らしのいい畑に突然爆撃機が襲ってくるシーンや、原爆のシーンは、臨場感があって迫力を感じました。
ジーザス・クライスト・スーパースター
ブロードウェイで流行したミュージカルを映画にしたフィルムで、日本人ではあまり親しみのない「キリスト最後の7日間」を描いています。 キリストを題材にした映画は多くありますが、こちらは当時ミュージカルという形でリリースしたことや、ポップスター的にイエスを扱うといった点でもめた経緯があります。とはいえ物語としての威力はすさまじく、特にイエスを裏切ったイスカリオテのユダの心は大変よく描かれているという良さが感じられました。 イエスは最後、あらゆる弟子たちに見捨てられ、鞭打ちの刑を受けたあと十字架を背負い、ゴルゴダの丘を登ります。この時が映画の最大の盛り上がりです。ユダはイエスの哀しい姿を見て、自責の念と奇跡が起こらないということに絶望します。この心の訴えをソウルフルに歌い上げるユダが派手過ぎていて、悲しすぎる印象を受けます。 イエスのことを最も愛し、信じていたのはユダではないかという視点がここでも生かされています。本当に自分たちを救ってくれるのはイエスなのか、それともローマ帝国なのか。ユダにはそれがわからなかったのです。 イエスの最後はみじめなものであったため、ユダはその姿により神への不信と叫びをつのらせます。ある程度新約聖書を読んでいると、このあたりは十分迫力が伝わってくる部分です。音楽も素晴らしく、終盤になるにつれて激しくなっていくあたりが、より悲劇性を増しています。
クンドゥン
現在も問題となっている、中国によるチベット支配の問題をチベット側、特に法王ダライ・ラマ14世の視点で描いている作品です。ダライ・ラマ14世自身も自伝を出版していますが、この自伝とは異なったアプローチでチベット問題を描いています。 とにかくチベット人の生活する素朴な風景や、法王が住む宮殿、そして多くのチベット僧侶などの映像が美しいです。カメラが発達しているのではなく、切り取る風景や心の中で思い描いた映像が、そのままフィルムに映ったような印象を受けます。前半の法王選定の場面ではチベット人のただの子どもとして、そして青年になり法王として立ったときには、自分以外の僧侶全てが死んでしまうのではないか、という不安。これらが心に与える優しさや不安を、フィルムでよく表現しているところが素晴らしいところです。 この映画だけではチベット問題を全て語ることは出来ないのですが、チベット仏教という特殊な法王制度を持つ国に興味を持ってもらうには大変良い映画と言えます。チベットを脱出しなければならない時の苦しみや、このまま民を残していいのかという葛藤も描かれており、見ているこちらも考えさせられる映画です。 チベット独自の文化である鳥葬や、テントでの生活、さらに高山での雪の大変さなども描かれており、ちょっとした文化ガイドにもなっています。
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