ゴーン・ガール
子供時代から有名だったエイミーが失踪し、夫のニックは不幸な被害者としてメディアもエイミーの捜索を呼び掛けていたものの、徐々にニックが妻のエイミーを殺したのではないかと加害者として世間から見られるようになります。一方エイミーの視点から結婚生活が徐々に崩壊していく過程が描かれていきます。夫のニックがエイミーを殺したのか、どうしてエイミーは姿を消したのか怒涛の展開になります。 無自覚・無神経な夫をベン・アフレックが好演しています。夫婦のなかでも徐々に関係がズレていき、淀んだ泥水のようにになっていく過程が描かれています。一方ロザムンド・パイクがたくましい妻を演じており、最初は彼女に共感して応援するものの、徐々に狂気にかわり恐怖を覚えます。そこまでするか!?と思わせますが、夫婦の形はそれぞれなのだとゾッとします。全世界を巻き込んだ大迷惑な夫婦喧嘩のお話です。男性はこの映画を見て、妻に対する振る舞いを省みると良いと思います。
鬼手
復讐心を胸に、ひたすら囲碁を打ち続ける、主人公の少年。 釜山で、何人もの大人を負かしてお金を稼いでいる姿を見ていたのが、片腕の棋士ホ・イルド。 少年は住む所もなく、もっと強い囲碁をしたいが為に、弟子入りするのですが…。 スパルタにも程があるけど、囲碁や将棋、チェスは歴史あるものです。 生半可では、上達の道はない、復讐すら出来ないのだな、と丸坊主になった少年を観つつ思いました。 そして、成長したら、いきなりアクションシーンが盛りだくさん。 囲碁が強いということが、仇となり、賭け対局をして負けた人から、恨みを買います。 すると、追われます。体力的な戦闘力もアップさせなければいけません。 後で知って驚いた主人公役のクォン・サンウ。無口でムキムキ。 「探偵なふたり」のベラベラ喋るあの人と同じ人とは思いませんでした。 最後の対局も印象的でしたが、個人的に占い師との対局が薄気味悪くて、面白かったです。 「神の一手」も面白かったですが、まさかスピンオフ作品とは思いませんでした。 「神の一手」を観ていなくても、囲碁を知らなくても、全く問題なく楽しめるアクション映画です。
ソーシャル・ネットワーク
今や全世界の人が利用しているであろうSNSサイトのfacebookを創設したマーク・ザッカーバーグの半生を描いた作品です。facebookの立ち上げから右肩上がりに発展していく過程とザッカーバーグが訴訟される手続きを描くシーンが同時並行的に進んでいきます。終始早口で展開が早く、内容を理解するのでいっぱいいっぱいですが、次々に話が展開していくさまは爽快で頭のいい人の頭の回転はこれだけ早く、頭の中を覗き込んでいるような感覚になります。facebookの前身となるものができたのは、ザッカーバーグが女性に振られたことをきっかけにハーバード大学の女学生の格付けサイトを作ったことが始まりでした。その時点でザッカーバーグの性格が最低だと分かりますが、その後も共同経営者が徐々に足手まといとなり最後には裏切るなど、facebookの発展のためなら情も何もない行動を続けます。巨大組織を率いるには時には人望のない決断が必要なのだと思います。一方で最後に振られた女性のフィードを更新し続ける姿は、彼も私たちと同じ感覚を持っている象徴のようでニヤリとしました。
エクス・マキナ
Googleのような検索エンジンで有名なIT企業「ブルーブック」で社員として働く青年ケイレブは、社内の抽選で社長のネイサンの自宅を訪問し、あるプロジェクトに参画する権利を得ます。人里離れた山岳地帯の豪邸までヘリコプターで移動し、エヴァと名付けられたAIの実証実験を担当することになります。そのAIは親しみを感じるように顔は人間の美少女のようにデザインされています。テストの名目で日々エヴァとコミュニケーションを取るにつれて、ケイレブはエヴァに惹かれていきます。 現実でもAIの台頭は記憶に新しく、映画のような未来も近いのではと思わされます。途中までは美しい景色や豪邸、身体がメッシュ素材のAIエヴァの造形は見ていてうっとりしますが、徐々に展開は不穏な空気になり不気味で怖いです。人間はどうしてこうも愚かなのか、信じたいものを信じようとして間違った判断をしてしまうのか、AIより人間の方が不完全のように感じます。限られた空間の中で、数人しか登場しない作品ですが見ごたえがありました。
セブン
このレビューにはネタバレが含まれています
ヒトラー暗殺、13分の誤算
タロウのバカ
母親から育児放棄されていて、学校に行ったことのない中学生くらいのタロウと、高校の柔道部で怪我をして柔道を続けられなくなったエージと同級生のスギオの話です。 障碍者や高齢者を食い物にしている半グレを襲撃してお金を奪おうとしたりしていくうちに、偶然、拳銃を手に入れることになります。 以前の不良少年を扱った映画では、グループで団結したり、素手で決闘したりしましたが、本作では最初からそのようなこだわりも何もなく、単に奇声を上げ、凶器を使い半グレを襲撃してお金を奪おうとします。 社会の経済的な衰退とともに、少年たちもどんどん人間であることが難しくなってきている様子が描かれていますが、会話などではなく、あくまで行動で描かれています。 大森監督の「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」をもっと年齢を低く設定して作った感じの映画でした。 行き詰った現代社会の、先の見えない状況というのは、居場所のない子供に一番影響を与えているのでしょう。
シェフ 三ツ星フードトラック始めました
歴史あるレストランの総料理長のカール。有名な料理評論ブロガーとSNS上の喧嘩をきっかけに、そのブロガーはそのレストランに来店すると予告し、カールは意気揚々と新メニューで迎え撃とうとします。しかしレストランのオーナーは伝統を重んじて新メニューを許しません。それに腹を立てたカールはそのレストランを辞めてしまいます。料理をする場所を失ったシェフが次にめざすものとは。 なによりも料理がとっても美味しそうです。特色ある各地の料理やサンドイッチが主演だと思うくらい、料理が美しいです。料理とは人を喜ばせることのできる素晴らしいツールなのだと再認識させられ、思わず料理が作りたくなります。登場人物も皆、悪い人がおらず安心して見ることができます。SNSを活用した演出も新しく面白いです。料理がテーマではありますが、伝統を重視することと新しいアイディアを取り入れることの対立はどんな分野でもあることです。共感と感動必須のストーリーです。
ミケランジェロの暗号
戦火のナージャ
‘94年の「太陽に灼かれて」の続編となる映画です。前作で秘密警察に連れて行かれ、処刑されたとされていた革命の英雄コトフ大佐が、収容先の強制収容所がドイツ軍機に爆撃された際に脱出し、懲罰部隊に一兵卒として編入され、物語は進んでゆきます。 前作でも出ていた娘のナージャ(同一人物)は、党の青年組織に身を隠していますが、戦争がはじまり衛生兵となった後も、父親を探します。 前作と違い、ドイツ軍機による避難民への爆撃や、ドイツ機甲部隊との戦闘が迫力を持って描かれています。しかしながら米国映画のような戦争映画になっているのかというと、全くそうではなく、独特の描かれ方の映画になっていました。 残酷なシーンが多いですが、その間に、何かとふざけたシーンを挟むのは、ロシア人のユーモア感覚なのでしょうか。 大人になった娘のナージャさんや、ミハルコフ監督の演技が良かったです。 本作も上映時間が長い目の映画ですが、時間を感じさせない内容になっていました。
12人の怒れる男
シドニー・ルメットの同名映画を、「太陽に灼かれて」のミハルコフ監督がリメイクした映画ですが、現代のロシアを背景にして描いているので、全く違う映画になっています。 元のルメット版の製作された米国は、司法が機能しているという背景がありましたが、本作ではそうではない現代ロシアが背景となっているところが大きな違いです。 容疑者とされる少年は紛争が続いていたチェチェン出身で、少年の小さいときのチェチェンの様子から描かれています。 ルメット版同様に一人の陪審員が有罪に疑義を挟み、そこから議論が展開していきます。 しかしながら、ナチスドイツに侵略されたり、旧ソ連が崩壊したりと困難な歴史を辿ってきたロシアなので、陪審員たちの自分に関する語りが、様々なロシアの歴史や社会を物語っていくことになります。 司法が機能していない時に、あなたならどうするか、を問う映画になっています。 上映時間は長い目ですが、それを感じさせない内容の映画となっています。
シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~
荒野にて
父親と二人で暮らす15歳のチャーリーが、偶然に競走馬の世話をする仕事を手伝い始めることから物語が始まる映画ですが、全体的に静かに淡々と進んで行きます。 主人公のチャーリーは年齢的に社会的養護の対象なのですが、本人は医師や警官たちの勧めを振り切り一人で馬と共に荒野を進んでゆきます。主人公のチャーリーを演じるチャーリー・プラマーさんの抑制された静かな演技が秀逸でした。 全体的に映像に透明感があるので、チャーリーの困難な境遇にも関わらず、落ち着いた綺麗な映画となっています。 社会保障が何かと緊縮政策で削られていっている英国出身のアンドリュー・ヘイ監督の映画ですが、監督から見ると、英国と比べると米国は社会保障が何かと不十分で機能していないところが多く、米国社会自体が荒野のように感じたのかもしれません。 作家性の強い映画を作り続けている独立系映画スタジオA24の作品なので、「ムーンライト」などと同様に、他のハリウッド映画とはかなり違う作風の映画となっています。
足跡はかき消して
鬼談百景
この作品は小説家の「私」の元に寄せられた投稿を彼女が作品化したもの、というのが前提です。 投稿が元なので、各話は短め。 それぞれ監督が違い、作風や舞台設定などから、やや玉石混交といった感じになっています。 監督の作風の違いを観るのも面白いですし、物語によっては少し笑ってしまう展開のもありますので、どのお話が気に入るかは観る側次第かと思います。 この作品のポイントは、原作者の別の作品「残穢-住んではいけない部屋-」とのつながりがあるというところ。こちらも映画化されています。 「残穢」はこのものがたりの100話目にあたるという設定になっています。 もちろん、どちらも単体で楽しめますので、どちらかが気に入ったらもう片方を観てみるのもいいかと思います。 「残穢」はかなり好きな作品で、こちらも期待して観たのですが、やや期待外れでした。 しかし、短編集という性質上、物語を長く深く描くことが難しいというところがそう感じさせたのかと思います。 物語の語り手「私」は「残穢」とおなじく竹内結子さん。 ドライな語り口がいい味わいを出しています。
ロープ/戦場の生命線
わたしこの手の映画大好きです。 キャストも大好きってのもあるんですけど この地域も時代も良いですね。 舞台は停戦直後のバルカン半島という事で、東南ヨーロッパ。ユーゴスラビア紛争停戦直後 ということらしいです。 ここっていう国名は出てこなかったと思います。 簡単なあらすじとしては、そこにある村で唯一の井戸に死体があり、生活用水が使えなくなってしまい 国際的に援助活動をしている彼らがその井戸を使えるように奮闘する話、、。 私の大好きデルトロさん良い味出してます。 もう、どっからどう見ても何とかしてくれそうな風貌 笑 良いですね。 この映画は、最後にこの映画の良さが詰め込まれていますね。 人生のすべてが詰まっているというか。 死体を引きあげるのにロープを使うんですが、切れちゃうんですよ。 そこでみんなで"ロープ"を探しまわるんです。その途中で出会う人や起こる事態に色々なものが詰まっています。 たった1本のロープですよ? 大きな出来事や派手な演出があるわけではないですが、この人間味のあふれたこの映画の中には様々な人間模様や社会的問題が"ロープ"のように絡み合っていて見応え有りです。
デビル
ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー
まず一言、面白かった!! もう一言、、 笑 見ていて楽しかった。 見終わってすっきり良い気持ちになる映画ですね。 まず主人公の2人なんですが、高校の生徒会長でぽっちゃりモリーと彼女の親友のエイミー。 勉強ばっかりやってきたのでパーティーはおろか友達も多くなく遊んだことも無い。 上位の大学に行くために真面目にやってきたモリーとエイミーだったはずが、遊び呆けていたクラスの子達も立派な進路を見つけていると知り、今までの頑張りは何だったのかと落胆し、それならばと卒業前夜 ひらかれるパーティーに乗り込んで弾ける事に、、!! オープニングから彼女たち独特のリズムで仲良さを感じるのですが、それがもう本当に仲良しだしお互いが好きなんだな ととても微笑ましい! そしてお互いが尊重し合って大切にしてるのが物凄く伝わってくる。 こんな友達居たかな自分には。とふと我に帰り、自分の高校生活を思い出す羽目に 笑 あ、いたいた。仲良しで大好きな友達が。 でも今では中々会えてなくて疎遠になってるな。とちょっとおセンチになったり。 映画に戻ります 笑 目的のパーティーに行くまでにも様々な出来事が起こり、しょうもない事やありえへん事も起こるんですけど面白いし可笑しいし、、彼女たちを取り巻く周りがもう、みんな個性的な人ばかりだし 楽しい!! 肝心のパーティーに辿り着いてからも波瀾万丈で物凄く見応えがります。 この映画の良いところは悪い人が出てこないところ。 みんな人間味があって、個性を持っている。 自分たちも、日本の高校生も自分をしっかり持って楽しい生活を送って欲しいですね。 なんのこっちゃ 笑
エスター
ワールド・ウォーZ
この映画は伝染病のワクチンを開発するというところが本筋なんでしょうね。その伝染病の症状が、もはや周知の事実「ゾンビ化」というわけですが、ゾンビというアイテムの使い方が面白いですね。グロさにフォーカスせず、ブラピを起用してストーリーに説得力を持たせたことがこの映画の大ヒットに繋がったのでは、と勝手に推測してます。 それにしても、ゾンビに噛まれる直接描写が一切ないというのはゾンビものとしては新鮮。まぁ噛まれるシーンはありますが、その部分を直接映さないという感じです。 ゾンビ好きの私でもそこそこの年齢になった今、グロ系がしんどくなってきたので、こういう形でゾンビ映画が楽しめるって結構うれしかったりします。 とは言え、そこはハリウッド大作。始終ハラハラさせられますし、映像も迫力あってかなり楽しめます。大量のゾンビが城壁のような巨大な壁をよじ登るシーンがあるのですが、この映像はもやは圧巻ですね。 ワクチン開発の補佐役として任命された主人公(ブラッド・ピット)が最終的にある1つの対処法に行き着くわけですが、このアイデアが予想外でなかなか面白いんです、あることを逆手に取るという方法で、科学的に充分あり得そうなところが妙に説得力があるというか。 あと、無駄に人が死にすぎないところも本作の魅力のひとつかな。
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