イット・カムズ・アット・ナイト
このレビューにはネタバレが含まれています
ハミングバード
腕っぷしの強い役が多いジェイソン・ステイサムですがこの作品の彼(ジョゼフ)はいつもと違います。冒頭ではチンピラにボコられ「どうした?」と心配になるぐらいの落ちぶれよう、そして恋に不器用な男も演じています。 アフガニスタンでの出来事、偶然忍び込んだ家で得た「もう1人の自分」、修道女クリスティナとの恋の予感、そして闇の社会での台頭と復讐。様々な要素があるものの物語が後半に進むにつれジョゼフとクリスティナの贖罪がメインであることがわかります。ひとつだけ残念なのはホームレス時代のジョゼフが心を開いていた同じくホームレスの少女イザベルとの関係性があまり描かれていなくてジョゼフが復讐の鬼になる熱量とのバランスが成り立っていないように感じました。 ポーランド出身のアガタ・ブセクが演じるクリスティナは、普段の地味な姿からは想像できないぐらい真っ赤なドレスが似合っていて、お酒に酔ってしまうシーンも可愛らしいです。クリスティナの細やかな夢が憧れのバレリーナの公演を見ることってエピソードも素敵でした。 ジェイソンの新たな面を発見できるこの映画はおすすめです。切ないけど。
天気の子
バンク・ジョブ
この作品は1978年に発生した英国王室のスキャンダルが関連する銀行強盗事件を元にしています。内容が内容だけに事件発生当時は報道規制が敷かれるほどで真相も不明らしく、発生から30年が経過し、多少フィクションを交えたとはいえ映画化できたことには驚きです。 ”シャイでニヒルなアンチクショー”ことジェイソン・ステイサムが演じる主人公テリー達が貸金庫から盗んだものの中には様々な人の秘密が混じっており、マーガレット王女の秘密を取戻すためMI6は当然のように必死になります。更に「変態さんいらっしゃい!」なる番組があったら出演を快諾しそうな政治家の秘密、汚職警官との関係を記すギャングの台帳など警察やギャングがテリー達を追い、命を狙う理由がたくさんありました。実話ベースながら事件絡みの緊張感あるシーンだけでなくテリー夫婦の物語も描くなど楽しめる映画として仕上がっています。 アクションシーンはほとんど無いためジェイソンが主演である必要性は感じられませんが、ジェイソンが出ていなければこの作品を見ないでスルーしていたかもしれません。強盗団の紅一点マルティーヌは峰不二子ほどの悪女ではありませんでしたが、悪者側に潜入させていた女性エージェントの方は気の毒でした。
泣く男
ラストレター
姉の同窓会の招待状が来たので、姉が亡くなったことを知らせに行ったことがきっかけで、姉のことを好きだった相手に手紙を出すと、その相手からの手紙が姉の娘に届くという話です。 現在と過去を行き来するという構成は、岩井監督がよく使う手法ですが、今回も物語の扱う期間が長くても、観ていて解りやすく出来ていました。やり取りをする手段がメールやLINE、SNSなどの短文のモノではなく、長文で筆跡から相手の人柄や状況なども伝わる紙の手紙だからこそ上手く行ったのだと思います。伝える形式や媒体の意義が解る映画になっています。自分もメールばかりではなく紙の手紙も書いてみようと思わせる映画でした。 福山雅治さんは地味な小説家を演じていましたが、うまい具合のくたびれ方で演じていました。終盤に出てくる豊川悦司さんがいい味を出していました。そこがこれまでの作品との大きな違いだと思います。いつも映像の美しさが際立っている岩井監督の作品ですが、本作は物語の舞台が夏の宮城県で、景色や登場人物がとても奇麗に映像化されていました。
ダンス・ウィズ・ウルブズ
北軍の中尉である主人公(ケビン・コスナー)が先住民たちと暮らすようになり、狩りや儀式にも参加するようになることで、彼らの価値観、世界観が解ってくるというのは実際に有りそうな展開に感じました。 文化人類学でも、観察対象と共に行動したり暮らすことで、相手の価値観や世界観、生き方を理解していくというものは多くありますので、それと同じようなことなのでしょう。 それにしてもケビン・コスナーがこのような前例のない映画を作ったことは凄い事だと思いました。ちょうど冷戦が終わった頃だったので、自分たちの国のマイノリティーにも関心が行くようになってきたという事が、このような映画が製作され、ヒットしたことの要因の一つでしょうか? それにしてもロケ地のサウスダコタの風景が凄いので圧倒されました。風景に語らせている部分が大きい映画だと感じました。 上映時間は長い目ですが、時間を取ってじっくり写すことが効果的な映画になっていました。
ソーセージ・パーティー
ウィッチ
アンノウン
昨年末にGYAOで見掛けて正直あまり期待せずに見ました。事故後にやっとの思いで見つけた妻から「誰?」と言われた辺りから、脅されている妻を助ける夫の奮闘を描いた夫婦版96時間か?とか、パッセンジャーみたいなオチなんでしょ?などとあれこれ予想しながら見ていましたが全く違いました。 2011年に公開された本作はベルリンを舞台にしてストーリーのテンポが良く、最後まで退屈しない作品です。「海外で家族とはぐれ、自分の身分を証明する方法を失ったら」ってテーマだけでも十分面白い映画が作れそうですが本作は想像をはるかに超えた展開で、リーアム・ニーソン演じる植物学者マーティンが運転上手だったり、そこそこの格闘ができることに「映画だからってそりゃないよ」と違和感を感じた私は真相を知って納得、いくらなんでも事故を起こしたタクシーの運転手だからってジーナを巻込むことに疑問を感じていたものの、結果的に彼女も得したようでここでも納得です。 ジャニュアリー・ジョーンズはサムの美しい妻エリザベスを演じており他の作品も見たいです。また、かつて総統を演じたことがあるブルーノ・ガンツが元東ドイツのシュタージ出身のユルゲンを演じていることも面白いキャスティングです。
タイラー・レイク -命の奪還-
『アベンジャーズ:エンドゲーム』のアクション監督だった人が監督した映画ですので、アクションシーンがメインになっています。何と言っても傭兵である主人公タイラー(クリス・ヘムズワース)の肉弾戦が見所です。ほぼ実際に演じているようですが、パンチやキックのほか様々な組技、投げ技が出てきて、さらに身近なものを武器にして敵を倒していきますので目を離すスキがありません。 現代の軍用装備で身を固めて行動していくので、アクションシーンの規模や迫力も凄くなっていました。自動小銃から狙撃銃、ロケットランチャーまで、出てくる兵器も盛だくさんです。かなり大規模な屋外ロケを行っているようですが、ネットフリックスの資金力は凄いものなのでしょう。 これからもネットフリックスの作る映画には期待できそうです。 カーアクションも、狭いところでいろいろ工夫して展開していて、独特のモノになっています。全編、いかにも痛そうなシーンが多い映画です。 ギャング側の殺し屋がいい味を出していました。
ランペイジ 巨獣大乱闘
ホーンテッドマンション
ディズニーランドの「ホーンテッド・マンション」を、オリジナルストーリーで映像化したものです。 結論として、とにかく話が単調でした。 この手のブラックユーモアのある映画というのは、ブラックジョークや世界観に力を入れてる分、話がおろそかになりがちです。 ただワクワクさせてくれる部分もあるので、紹介します。 見所としては 屋敷の外観や内装が最高でした。 映像もキレイなので、ぜひ見て欲しいです。 余談ですが、自分はレンタルしたDVDでこの映画を見たんですが、特典として屋敷内を探索できるようになってるので、ぜひ。 それと、「エディ・マーフィ」と「山寺宏一さん」のコンビって最強だと思います。 これほどマッチした配役は他にない。 今回も、エディ・マーフィがコミカルな事をしてくれるんですが、山寺さんの声があると、面白みが増します。 ストーリー的には、ゾンビ兵の大軍に襲われたシーンが唯一面白かったです。 エンディングも少し心温まる内容でした。
ステイ
予告編動画を見るとサスペンススリラーっぽく編集されていますが、内容は違います。多少はホラーチックで怖そうな場面もありますが、むしろ夢を見ている(もしくは酩酊?)ような特殊な映像と不思議なストーリー展開の方が印象に強く残ります。 全く予備知識がないまま本作に挑戦しましたが、意味のわからない映像の挿入や奇妙な描写がしつこいほどに繰り返され、製作者サイドから「結末を当ててみな」と推理をを強要されているようです。ちなみに夢落ちや心霊現象の類ではありません。最後の数分で一気にネタばらしをしてくれますが、細かい部分はもう一度見直さないと気付かないようなシーンもあり巧妙に作りこまれた作品です。 私は当然ながらこの映画のような体験がありませんが、その瞬間になった時に見るものは長いストーリーの早送りなどではなく、直前の光景を広角レンズで切り取ったようなものかもしれないと妙に納得しました。 私にとってスターウォーズのオビ・ワンのイメージが強いユアン・マクレガーが演じている精神科医サムが主役ですが、物語の視点は違います。サムの恋人役のナオミ・ワッツが綺麗です。
炎628
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札
グレースケリーが出演する映画を見た記憶がありませんが、美しい顔立ちは往年のハリウッド女優の中でも上位に入ると勝手に思っています。またモナコ公妃になった後に悲しい事故で生涯を終えたことからも私にとっては印象の強い女優です。そのグレースの役をニコール・キッドマンが演じたことについて、ミス・キャストとの評価もあったようですが、私はニコールも好きだったので当然のようにこの作品を見ました。 モナコ公妃になった後の実話を元に作られた本作では、世間の目には華やかに映るものの慣れない環境に置かれた彼女は決して幸せそうには見えず、苦悩するシーンが続きます。それを自ら克服するため様々な作法やフランス語を学ぶシーンでは彼女(グレースとニコール)が可愛らしく見えました。終盤での彼女のスピーチも素晴らしく、立場のある人の言葉が国家の運命を大きく左右することを改めて認識しました。 グレースがいた時代のモナコの状況、母親すら愚痴を聞いてくれないグレースの良き理解者がヒッチコックだったこと、マリア・カラスが友人だったことなどグレースの生涯に更に興味を持たせてくれた作品です。
EXIT
パニック映画なのに、コミカルで笑えるし人情味もある、不思議な映画。 ある1人の私情な恨みから、亡くなる人、重症を負う人…大規模に街を巻き込んでいく謎の煙。 古希の祝いで親戚大勢でパーティー会場にいるヨンナムが可愛い。 その会場を抑えた理由も可愛い。顔とかでなく、中身。 謎の煙は、死の煙。どんどん上昇してくる。屋上に行っても、鍵が掛かっている。店長、鍵持ってない。鍵は煙立ち込める1階…。 ここで、ヨンナムが特技を発揮して暴れ回る、と言いたいところ。 その会場、片思いしていた大学時代の後輩ウィジュが勤務。 ヨンナムが登って屋上の扉を開ける、その手段は、外壁! 頑張れ!ヨンナム! それが最初の30分位。 なぜウィジュと2人のジャケットなのか?他の人達は? ただ「命に変えても助ける!」というのではないのが、この映画に血が通っている所。 助けるけど自分だって皆んなに会いたいし、煙と戦うのはイヤだ、というのが人間というもの。 それが、ちゃんと描かれていて、泣き笑いしてしまった。 ハラハラ、ドキドキ、時に笑い、泣き、その手があったか!と思いつつ、主人公2人にエールを贈りながら、観た。
羊たちの沈黙
何年経っても色褪せないサスペンスの名作。 ジョディ・フォスター&アンソニー・ホプキンス。 この映画の2人の関係は、クラシック音楽を聴いているよう。 そんなことを思っているのは私だけかもしれないサイコなサスペンス映画。 それだけ、この作品が大好きで仕方ない。 FBI上司の命令で、まだ正式なFBI捜査官ではないクラリスが、向かう先は、重罪の犯罪者たちが収容されている精神病院。 あの手この手で人間の臓器を食べちゃったハンニバル・レクター「人食いDr.レクター」に、今起こっている連続殺人事件の犯人との関係を聞き出せ、との命令。 レクター博士は殺人紳士。 クラリスに謝罪をする紳士振りが、怖い。 あるシーンで、クラリスへ愛を持って接していたの?と分かって、切ない。 何度観ても、このシーンを観ると、ため息が出る。 …それ以上に、エグいシーンもあり、レクター博士の狂っちゃってる部分が満載なのも事実。 今は驚かないかもしれない逮捕シーン。 この作品から色んな監督がこの手法を真似したんじゃないか?と思う手法。 アッパレです。 「Dr.レクター、Dr.レクター」ストーリーを締めくくる最高のラストシーンだと思う。これがあったので、「ハンニバル」を創って欲しくなかった…。 まだ観ていない方、いるのだろうか? シリーズではあるけど「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」シリーズではないので、勘違いしている人は、是非観て欲しい。
フランケンウィニー
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