ブリキの太鼓
ナチスドイツが台頭するドイツに生まれた少年・オスカルは内向的な少年。そんな彼は自分の目を通して世界を見たときに、「大人になるのは良くない」と判断。永遠に成長しないことを彼は決め、同時に叫ぶとガラスを割るという能力を手に入れます。 戦争下のドイツの描写と、それに傾倒するオスカルの父、不倫に走る母。こんな世界を見ていたらそりゃあ成長しないでいたほうがいいかな、と考えるでしょう。「ブリキの太鼓」を買ってくれるから、とりあえずオスカルは父のために3歳までは成長します。しかし、それ以上成長する気はありません。 画面が常にいっぱいで、息苦しい感じがオスカルでなくても伝わってきます。超能力らしきものを持っているオスカルですが、特にそれを活かすこともなく、好きな女性と出会って成長を開始すれば、脳だけ成長して身体は子どものままという皮肉さ。 それなのに性交渉しようとするオスカルは、悲しく滑稽な人物です。 どれほどナチに傾倒しようと、不倫に走ろうと、結局は己自身の弱さや罪悪感から逃れることは出来ません。オスカルを含め、人間は全員不器用。性的描写が多く、一部の地域などでは上映不可能とされていますが、現在は問題なく視聴できます。 とにかく不思議な魅力があります。3歳にして心が成熟しきってしまったオスカル。この冷淡な性格のため多くのものを失ってしまいますが、われわれもまた、オスカルのように大きな問題を避け、いつまでも子どもでいたいと考えてしまうものです。
ストレイト・ストーリー
当時は高い評価を得たのですが、近頃はあまり振り返られない映画です。ところがこの映画、派手ではないけれど味わい深く、なかなかに良い映画です。 自分の腰も曲がり、命も長くないと感じている老ストレイト。彼は死ぬ前に連絡を一切とっていない実兄に会いに行くため、芝刈り機に乗って農道を進みます。自分の出来る範囲で、誰の手を煩わせることもなく、のんびりと確実に兄のもとへ向かうのです。 「変わり者」「車で行けばいい」など、ふつうの人は言います。しかし、ストレイトはそんなことを気にしません。あくまで自分の進むべき道を、のんびりと向かいます。 この姿は、忙しい現代社会人へのアンチテーゼとも言えますが、そのような警告めいたものほど荒々しくありません。ただ、最後まで人であろうとするならば、誰の手を借りずのんびり自分のみちをあるけばいいじゃないか、という心にじわりとしみこむ映画となっています。 夜になると何やら怪しいものたちがストレイトを脅かそうとしますが、それにすら動じない老ストレイトが非常に素敵な映画です。延々と続く麦畑なども、いっそう「良きアメリカ」の印象を与えてくれます。 劇中では繰り返されないものの、彼の行く道は360キロメートルもあり、とても芝刈り機で歩めるような距離ではありません。それでも、自分の出来る方法で行こうとする、という意思が大切なのだと教えてくれます。
エレファント・マン
このレビューにはネタバレが含まれています
万引き家族
「繋がり」というものについて。 果たして、血が繋がっている関係なら良いのか?それとも?共に過ごす時間の大きさというものはやはり他ならないのだろう。 わたしにはあぁ切ないと感じる部分も多く、人の''根''の部分みたいなものが表されていた。 役者さんのセンスがかなり良い。並びだけでも十分に良いが、観ればなお良いと思える。自然体を魅せるのが上手い人たち。 他の方も良かったが、樹木希林さんの演技や立ち回りが特に良く、確かにこれを遺作としたい気持ちはわからんでもないというところ。 子役の子たちは考えてみればすごく良くできていて、「凄い」の一言に過ぎてしまう。あまりに自然で気づくのに時間がかかってしまった。 音楽にこれといった良さがずば抜けてなかったので、☆マイナスでした。特に悪かったわけでもないが、満点の評価するまでに値しなかったため。 悲しい、というのは少し違うかもしれない。 ''日常''を共に過ごす温かい風景と相反してある、万引きや身体を売ることであったりそれを隠すこと。苦しくてしょうがない。
好きだった君へのラブレター
ワイルド・スピード/スーパーコンボ
しあわせの隠れ場所
紅の豚
マラヴィータ
私の中のあなた
エベレスト3D
ファントム・スレッド
ワイルド・スピード SKY MISSION
本作は、「ワイルド・スピード」シリーズの中でも忘れられない作品です。 アクションのスケールの大きさは、シリーズ最強と言えるんじゃないでしょうか。車でのスカイダイビングや、ビルからビルへのジャンプとか。素人なので、ひたすら「どうやってるの?!」の連続。ド派手なだけではなく、度肝を抜く発想。 ダイビングでのローマンのビビりっぷりは可愛いし、ドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムの圧が凄いし、エンタメ度がどんどん増しています。 そして、ポール・ウォーカーの遺作ということで、ファミリーの強い絆が印象的に描かれています。ポール・ウォーカーの死後は、弟さんが代役を務めたそうで、どこからがシナリオを書き換えたものかは分かりませんが、素晴らしいラストに仕上げています。 シリーズ通して見ていると、もう自分もファミリーの一員になっちゃってるので、ビーチのシーンでは、ウルウルしながらもドムたちと一緒になって家族を見守り、そして、2台が並走して別れていくラストシーンには、涙が止まりませんでした。
嫌われ松子の一生
帰れない二人
女性の強さを色んな角度から表現した作品です。 時には女性という事を武器にしながらも、したたかに生き抜いていくチャオ・タオ演じる主人公。人生色々ありながらも、いかなる時も少しも逃げずに、一つ一つに向き合っていく姿には尊敬すらありました。 良い・悪いではなく、心の底にある男性の弱さ、女性の強さを顕著に表現した作品だったように思います。 風景や街並みなどの映像を通して21世紀にへ入って激変していく中国都市の様子、時代の移り変わりを表現していて、長い年月を経た男女の関係性の変化がより色濃く表現されています。 こんなにも人を愛せることが果たして幸せなのか、不幸なのか、考えさせられます。けれど、もはやそうせざるを得ない、そうするしかできない、といった、チャオ・タオのまっすぐな演技にどんどん引き込まれていく、一途な愛を描いた作品です。 そしてビン演じるリャオ・ファンも言葉は少ないけれど、表情や雰囲気から、じんわりと感情が伝わってくるような演技にも注目です。
フォー・ルームス
クエンティン・タランティーノが「パルプ・フィクション」でカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞し、ノリに乗っている頃の作品です。オムニバス形式のコメディ映画で、4人の監督がそれぞれの物語を撮っています。舞台はロサンゼルスのホテル。4つの部屋で起こるエピソードが楽しめます。上映時間が約100分だから、一話あたり約30分。監督、脚本がそれぞれ違うのですが、全体的には上手くまとまっているように思います。どのエピソードにも出てくるホテルのベルボーイ役のティム・ロスのおかげでしょうか。彼はとぼけた良い味を出しています。 4つの物語なのでどうしても「この話は面白かった」とか「この話はイマイチ」といった具合に比べてしまいます。まぁそれを友人とあれこれ話すのもいいかと思います。コメディですし、そんな映画なのかもしれません。個人的にはタランティーノの監督したラストのエピソードが良かったです。あと音楽がなかなか良いです。
スティング
コンゲーム映画の金字塔ともいうべき名作映画。 ポールニューマン演じるヘンリー・ゴンドーフは、いわばレジェンド詐欺師だったのが、今では落ちぶれて酒浸りの駄目おじさんになっています。 対してロバート・レッドフォード演じるジョニー・フッカーは駆け出し詐欺師。才能はあるけれど、とある失敗をしてギャングに仲間を殺されてしまいます。 以上を前提として、標的となるギャングのボスをいかに騙して大金をもぎ取るか、という物語です。 ヘンリー(おじさん)を作戦に引っ張り込むのに割と強引なジョニー(若いほう)が、憎めないんですよ。かっこいいからかな。酔っ払いのヘンリーをバスタブに浸けて、冷たいシャワーを浴びせるシーンとか、ヘンリーが眺めている前で、女の子を荷台に乗せて自転車でぐるぐる走っているところとか、絵になるシーンは数えきれないくらいです。 物語は時代もあって展開がのんびりしています。まるで紙芝居みたいに場面転換のたびにタイトルが入ったり、レトロ感が逆におしゃれに感じました。 ストーリーは最後にどんでん返しがあるので触れたくないんですが、同じようなコンゲーム映画は数あれど、ほとんどこの映画を下敷きにしていると言っても過言ではないくらい(言い過ぎ?)。 前知識なしに見て欲しい映画です。ギャング絡みですがグロは一切ありません。
大脱出
モンティ・パイソン/人生狂騒曲
まずこの映画は若い人は当然知らないと思います。年配の方もマニアックなお笑いが好きな人でない限り、日本ではあまり知らない人も多い事でしょう。また仮に知っている人でも当時は「何だかよく分からない」とか「嫌い」という方もいたと思います。誰が言ったのかは知りませんが「コメディ界のビートルズ」と言われたシュールで、不条理で、くだらないコント集団、イギリスの至宝、モンティ・パイソンの劇場版作品の第4弾がこの映画になります。そしてこの映画は、カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞。モンティ・パイソンのメンバーが集まった最後の作品で、日本では当時未公開の作品です。 内容はモンティ・パイソンならではのブラックジョークが満載で、エロありグロあり、バカバカしさに満ち溢れています。今見てもこんな感じの作品はあまり見当たりません。おそらく今後も地上波では、深夜でも放送されないでしょう。1983年の作品ですから古さや野暮ったさも今だったら感じる箇所がありますが、それでも攻めたコメディだというのは感じる事だと思います。
ジェニファーズ・ボディ
アニータとジェニファー、田舎の仲良し女子高生。主人公アニータは真面目そうなファッションの子で、親友のジェニファーは鄙にはまれな美人だけど、やっぱり田舎の子だからあか抜けない。 そのジェニファーが、ある事件をきっかけに美しさを増していき、彼女が綺麗になるほどに周囲で凄惨な殺人事件が起こる。 要はジェニファーがモンスターになってるわけです。彼女をモンスターにした原因は伏線となり、最後のほうで回収されます。 その辺は映画を観たらわかるとして、仲良しのアニータとジェニファー、そこはそれティーンエイジャー同士なのでお互いに内心鬱屈があったりします。アニータはジェニファーの華やかさに惹かれているようだったし、ジェニファーももしかしたらアニータのことが本当は一番好きだったのかも。 そう思わせるほど、ボーイフレンドの扱いが(映画の演出ですけど)雑です。めっちゃ雑。そして女の子のほうが総じて強い。 フェミニズムというレッテルを貼ると、余計な思想が混ざって楽しめなさそうなので止めておきます。 2人の女の子がいちゃいちゃしたりキスしたり、男を取り合って殺し合ったり……。 これってホラー映画のくくりなのかな。グロテスク描写は影で描写されるなど、一応お子様への配慮はしている感じに見て取れます。 ひたすら、強くて可愛い女の子たちが疾走する姿が楽しい映画です。
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